プール熱とアデノウイルス

プール熱は夏風邪のひとつとして知られています。プール熱は、アデノウイルスが原因とされ、感染力が強く、学校伝染病の一つとされており、主要症状がなくなった後も、2日間登校禁止となります。

 

正式には「咽頭結膜熱」と言いますが、プールの水を介して集団感染することが多いことから、俗称でプール熱と呼ばれています。実際はプールに入らなくても、飛沫や糞便を通して感染します。初夏から秋口にかけて、幼稚園児や小学生に多く発症しますが、温水プールの普及などで、一年中小さな流行がみられます。

 

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プール熱の検査

プール熱(咽頭結膜熱)に見られる、扁桃腺炎や結膜炎などはその症状が非常に強くて、ウイルス感染によるものか、細菌感染によるものか、見分けがつかないことが度々あります。細菌性のものでは通常、抗生剤が効くのですが、プール熱(咽頭結膜熱)の原因である、アデノウイルスには抗生剤が効きません。

 

重症化や感染拡大の防止には、ウイルスを正しく判別し適切に対処することが重要となります。迅速診断検査キットでは、10分程度で簡単にアデノウイルスの感染を診断することができます。検査方法は、綿棒で拭い取った咽の浸出液や鼻腔から採取した検体(吸引液、拭い液)を使用し、簡単な操作で判別することができます。

プール熱の潜伏期間と感染経路

プール熱はアデノウイルス感染症のひとつで、その感染力は強く、学校伝染病に指定されています。プール熱の潜伏期間は通常4〜7日とされています。プール熱(咽頭結膜熱)に感染してから熱が出るまでは普通4〜5日かかるようです。感染経路としてはアデノウイルスに感染したヒトの目やにやにやのどの分泌物、つば、よだれ、便などから感染します。例としては、

 

●会話中につばが飛んで感染。

●炎症を起こした目をこすった手でオモチャを触り、そのオモチャを、別の子が触り、たまたま目をいじって感染。

●排便後、患児が握ったドアのノブを次の人が握ると手にウィルスがつきます。このあとの手洗いが不十分なまま食事をするとウィルスが口から入り発病する。

●プールでプールの水を介して目から、あるいは口から感染。などです。

プール熱の症状

プール熱(咽頭結膜熱)の症状は、1日の間に39〜40度の高熱と、37〜38度前後の微熱の間を、上がったり下がったりが4〜5日ほど続き、扁桃腺が腫れ、のどの痛みを訴えます。両目または片目が真っ赤に充血し、目やにが出ます。しかし、目が赤くならず、扁桃炎だけの場合もあります。

プール熱(咽頭結膜熱)は、アデノウィルスによる感染のため、抗生剤は全く効かず、発熱期間が長く5日位続くことを覚悟しなくてはなりません。その他、頭痛、吐き気、腹痛、下痢などを伴うこともあります。

プール熱の治療

プール熱(咽頭結膜熱)は、アデノウイルス感染症の一つであり、現在このアデノウイルスの特効薬はなく、症状をおさえる対症療法が中心となります。熱やのどの痛みをおさえる薬が使われることが多いです。眼症状が強いときには、眼科的治療が必要になることもあります。プール熱(咽頭結膜熱)の場合、眼科と小児科、どちらを受診するか迷うかもしれませんが、まず小児科を受診し、必要に応じて眼科を紹介してもらうとよいでしょう。

 

プール熱(咽頭結膜熱)は、発熱期間が長く、のどの痛みがひどいので、食欲も落ちます。熱い物、刺激の強いもの、味の濃いものは避け、のどごしの良いものを食べさせた方がよいでしょう。また、水分不足による脱水状態になる場合もありますので、水分の補給には十分気を付けてください。

プール熱の予防

プール熱を予防しましょう

●外出先から帰宅した時、食事の前、トイレの後などは、必ず手を洗うこと。(手首まで丁寧に洗う)洗ったあとは、乾いた清潔なタオルで、きちんと拭き取る。(この手洗いは、他の病気にも有効となる場合がありますので、習慣づけておくとよいです。)

●プールで泳いだあとは、シャワーを浴び、目をしっかり洗い、うがいをしましょう。

●洗面器やタオルなどを共用するのはやめましょう。

●便にもウイルスがいますので、おむつ交換などの後は、手洗いを充分にしましょう。

●アデノウイルスは熱に弱く、56℃、30分で失活するといわれていますので煮沸消毒が有効です。

アデノウイルス感染症

【肺炎】

アデノウイルス3・7・21型による発症が多く、特にアデノウイルス7型は重症の肺炎を起こします。5歳以下の乳幼児がかかることが多く、髄膜炎、脳炎、心筋炎などを併発することもあり、時に致命的な場合もあります。

 

【咽頭結膜熱(プール熱)】

アデノウイルス3・4型による発症が多く、1日の間に39〜40度の高熱と、37〜38度前後の微熱の間を、上がったり下がったりが4〜5日ほど続き、扁桃腺が腫れ、のどの痛みを訴えます。両目または片目が真っ赤に充血し、目やにが出ます。夏にプールを介して流行することがあるため、プール熱とも呼ばれていますが、このアデノウイルスは、プールに入らなくても飛沫や糞便を通して感染します。

アデノウイルス感染症 咽頭結膜熱は、うがい、手洗い、プールの塩素消毒などで、ある程度予防できます。一般にプール熱と呼ばれている、アデノウイルスによる咽頭結膜熱は、学校伝染病の一つであり、主要症状がなくなった後も、2日間登校禁止となります。

 

【流行性角結膜炎】

アデノウイルス8型による発症が多く、目が充血し、目やにが出ますが、アデノウイルス感染症のひとつである咽頭結膜熱のように高い熱にはならず、のどの赤みも強くありません。結膜炎経過後に点状表層角膜炎を作ることが多く、幼小児では偽膜性結膜炎になることがあります。アデノウイルスによる流行性角結膜炎は、学校伝染病の一つで、伝染の恐れがなくなるまで登校禁止となります。

 

【胃腸炎】

アデノウイルス31・40・41型による発症が多く、ロタウイルスと同じく、乳幼児の嘔吐下痢症の主な原因となります。特にアデノウイルスによる腸炎は、腸重積を起こす原因になると言われています。

 

【扁桃腺炎】

扁桃腺に膿がつき、高熱が3〜7日間続くことが多くあります。血液検査では白血球が増えて血沈・CRPなどの炎症反応が強く、アデノウイルスによるものか細菌感染なのか区別がつかない場合があります。

 

【出血性膀胱炎】

アデノウイルス11型による発症が多く、排尿時痛があり、真っ赤な血尿が出ます。排尿時の痛みと肉眼的血尿が特徴です。これらの膀胱炎症状は2〜3日で良くなり、尿検査での潜血も10日程度で改善します。

【上気道炎、気管支炎】

熱、鼻水、咳、のどの痛みなどを主な症状とするいわゆる「風邪」の原因になります。時に高熱、悪寒、頭痛、筋肉痛などのインフルエンザと同様な症状を起こすこともあります。

 

【急性濾胞性結膜炎】

p>アデノウイルス1・2・3・4・6・7型による発症が多く、眼の痛み、涙目、羞明、目やにを訴え、結膜に小さなぶつぶつができます。

 

【無菌性髄膜炎】

アデノウイルスによる髄膜炎同様、発熱、嘔吐、頭痛が主な症状です。

アデノウイルスは大人にも感染するの?

アデノウイルスは大人にも感染するのでしょうか。以下の事例があります。

 

●2003年、岡山県にて、高校野球部の寮生4名、 コーチ1名が発熱・嘔吐・下痢等の症状で入院。病原検索の結果、寮生4名からFL細胞のみでアデノウイルス7型が分離されたとの報告。有症者12名の主な症状は、 発熱(39℃以上:5名、 37℃台:5名)、 頭痛(6名)、 咽頭痛(4名)、 下痢(3名)、 軟便(1名)「遷延する高熱」「咽頭痛」、 「胃腸炎症状」の頻度が比較的高いなどから、アデノウイルス7型による集団感染と推定されました。

●アデノウイルス7型による感染症は、日本では小児の感染症として注目されていますが、アメリカでは軍隊の新兵における集団感染事例がしばしば発生しています。一般にアデノウイルスは糞便中に長期にわたり排泄されることが知られており、 アデノウイルス7型が抗体保有率の低い青少年の集団に侵入すると、 感染が大規模化・長期化するおそれもあります。

●アデノウイルスの19,37型は性行為により感染し、尿道炎や子宮頸部炎を起こすことがあります。

 

一般的に大人の場合、感染はしますが、アデノウイルスの検査もされることは少なく、はっきりとアデノウイルス感染症と診断が下されることもあまりありませんが、同じような症状が出ることはありますので気をつけてください。